涙。。。
1月30日。
がん発覚して2日目。
いつも通りに息子を小学校へ送り出し、しーんと静まり返ったリビングに戻った瞬間、堰を切ったように涙が出てきました。
息子がいるときは、母の顔でいられるわたし。何もなかったかのようにいられます。でも、ひとりになるとどうもダメなようです。
昨日まで見ていた景色がまるで別ものに思えました。
悲しいことを考えなくても涙がポロポロ出てきます。
ネットで食道がんの検索をしました。色んな人の闘病ブログも見ました。
知っていけばいくほど恐怖心がつのり、わたしはこの後どうなるのだろう。。。と落胆していくのでした。
わたしは、肩書きは専業主婦ですが、声楽をやっています。夫が単身赴任ということもあり、平日はほとんど家にいますが、土日は結婚式のチャペルで歌ったり、合唱団の指導なんかもしています。食道がんを患っている色んな人のブログを検索していくなかで、ひとつめちゃくちゃ不安に思うことが出てきました。
外科手術で食道を切除すると、声帯を操る反回神経の麻痺が合併症として現れたり、ときにはそれが後遺症となって、もとの声に戻ることができなくなる、という内容。
もしかしたら、わたし。。。
歌えなくなるかもしれない。。。
まだ外科手術をするとも何とも決まっていないのに、悪い方に悪い方にどんどん考えが要ってしまいます。
歌でいうと、40代はいちばん脂がのっている時期で、わたし自身もそれを感じています。20代のときは小学校の講師をしながらヒーヒー言いながら何とか練習の時間を確保し、30代で結婚。妊娠出産し、育児に奮闘しながらも細々と勉強してきました。そして、40代。自宅を新築し、素敵なレッスン室を作ってもらい、好きなときに好きなだけ練習ができる環境の中、これからもっともっとテクニックを身につけていこうと考えてました。40代のうちに一度は自分で主催してリサイタルなんかもやりたいなと野心もあります。
なのに。
がんって。。。
しかも、声がでなくなるかもしれないって。
神様はいないと思いました。
どうしようもなくなって、
大声を上げて泣きました。
あんなに声を上げて泣いたのは流産手術のとき以来かなぁ。
でも、あの時とは涙の質が違う気がします。
どうにかなりそうになりながら、
布団をかぶって泣いていたら、
母が心配して家に来てくれて。。。
母には心配かけたけど、今思ってることを涙ながらにぶちまけました。
で、どうにか息子が下校する頃までは平常心を取り戻すことができました。
追伸。
リアルタイムに戻るまで後少しふりかえり記事をアップしたいと思います😊